松原みきのルーツを訪ねて

行って来ました。大阪。東京郊外在住者としては、ほとんどゆかりのない土地です。大阪を訪ねたのは、これで2度目。いずれも98年という、つまり今年です。それまでは、乗り換えくらいで、ミナミもキタもわかりまへん。最初の時は、熱烈歓迎を受け、いろいろと回らせていただきました。今回は、メンバー不足ということもあり、マニアックなルートを設定させていただきました。

同行者は、堺市在住のJUNTYさん。もちろん、FBEATerで、ユーミンの公演にあわせて、東京にも来てしまうという人です。この時は、こちらで迎撃オフをやりました。3月の元春公演の時、こちらが大阪へ。というほどに、緊密な連絡を取っている人です。
そのJUNTYさん、実は、松原みきも好きというか、こちらの熱烈なオーラが伝わったのか、昨年から松原みきのマイブームになってしまっています。どうやら、全アルバムゲットしたようで、『Lady Bounce』のCDヴァージョンも持っているらしい(羨ましい)。

ルート

梅田−(市営地下鉄御堂筋線)−天王寺〜天王寺駅前−(阪堺電軌上町線)−住吉−(阪堺電軌阪堺線)−宿院−(自動車)−平岡−(自動車)−桃谷−(自動車)−ミナミ〜心斎橋−(市営地下鉄御堂筋線)−梅田
山下達郎の余韻がまだ残っている。JRで天王寺に出てもいいのだが、今回は地下鉄にする。\290。かなりの値段である。それでも、東京の地下鉄の薄汚れた雰囲気と違い、何もかもが新鮮。天王寺で下車。ホームレスが多い。駅の表示に従っていくと、阪堺(はんかい)電軌の駅に出た。
これは、東京では、都営荒川線、東急世田谷線のようなチンチン電車である。しかし、大部分路面を通るので、庶民の生活と密接に結びついているような感じがして風情がある。ワンマンカーで、降りるときは、バスのようにボタンを押す。料金は、1区間\200。だが、乗り換えが入ると、\290となる。料金を入れると、乗り換え券を出してくれる。これはかなり乗りでがあると思った。

阪堺電軌  

宿院に着いた。ここで出迎えを受ける。まずは、「ちくま」の蕎麦。まるで工場のような建物。その入口をくぐると、何ともいえない昔風の風情の店があった。座敷だけで、座る席も決められている。頼むものも蕎麦だけのようで(ビールや日本酒はある模様)、はじめてきた者には、有無をいわせないような感じ。頑固なオヤジがやっている店ってあるでしょう。こんな感じです。この蕎麦が、普通に茹でたものではなく、蒸籠で蒸したという。それに生卵をといて、あつあつの蕎麦つゆをまぜていただく。JUNTYさんは、「ゆるい蕎麦」と形容したが、言い得て妙である。はじめて食べたが、なかなかいける。どうやらここにしかないようなタイプで、おそらく松原みきも食べたことであろう。

ちくまの蕎麦

堺の「美味いもの」ツアー第2弾は、「くるみ餅の氷掛け」。これまた風情のある店だが、頼むのは、食券である。お茶は、セルフサービス。休日ということもあってか、店もだいぶ混雑してきた。こちらは、抹茶を餅でくるんだもののようである。「くるみ」が入っているわけではない。そういえば、堺は、千利休で有名。抹茶が生活のルーツに根ざしているのかもしれない。これまた、松原みきが食したことを想像しつつ。

くるみ餅の氷掛け

そして、生家のあるはずの平岡町へ。こういうとき、クルマの威力をつくづく感じる。堺は、かなり広域な市域で、町名も入り組んでいるらしい。それでも、JUNTYさんは、電話帳で平岡にある「松原家」を調べてきた。それによると2軒。「父は事業家ですからねえ」「必ずピアノのあるような家ですよ」との会話であるが、どちらなんだろう。
1軒目は、すぐに発見できた。自分からすると立派な家であるが、イメージとは少し違う。しかし、2軒目がなかなか見つからない。「なんだかわしら、ストーカー状態ですね」「いや、本人がいればそうかもしれないが、この場合は、明らかに住んでいないのだから」「でも怪しい」
JUNTYさんが郵便配達のおじさんに聞いて、だいたいのあたりをつける。なんでも、ユーミンのマンションなんかも、そうして聞いたらしい。それでも、よくわからなく、ようやく1本の路地を発見。その奥まったところに、「松原」の表札を発見したものの、どうも違いすぎる。中からは、子供を叱りつけるような女性の声が。
結局、最初の家ではないかということにしたが、帰ってから考えたところ、「平岡小学校」の学区域は、ここだけじゃないということである。もう少し範囲を広げなくては。
それでも、通ったであろう平岡小学校の写真は撮ってきた。

松原みきが通ったはずの平岡小学校

次には、桃谷のプール学院である。再び、大阪市内へ。ここは府内でも有数の進学校らしい。お嬢さん学校ではないとのことだが、泣く子も黙るらしい。

プール学院

というわけで、訪ねてきました。参考にしたのは、アルバム『Who are you?』にあった、ミニ・バイオグラフィですから、何とも心許ないもの。更に詳しいことご存じの方、情報待ってます。
Special Thanks:JUNTYさん

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